「コンサルタント」の料金設定って難しくないですか?
税理士さん、弁護士さん、経営コンサルタント、営業コンサル、Webコンサル、話し方コンサル……。何でも「コンサル」って言えちゃうので、よくわからない。
今回紹介する本は、それらを解決する「コンサルタントになって稼ぎを変える法」を学べる本です。
この記事の目次
本日の読書「あなたの知識や経験を、コンサルタントになって大きな稼ぎに変える法」五藤万晶(著)
「あなたの知識や経験を、コンサルタントになって大きな稼ぎに変える法」五藤万晶(著)
売り込む相手は、営業スタッフではなく、上司や社長!
「まさか、権限のない人に話しをして、仕事が取れるなんて思っていませんよね?」
たとえば、「営業スタッフ向けの講演」をする時に参加者は、営業スタッフではありますが、コンサルティングの発注権限を持っているのは、
上司だったり社長だったりします。
「営業スタッフ向けの講演」を売り込む相手は、営業スタッフではなく、上司や社長になるわけです。
ここに認識のズレがあると売れないわけです。
この「ズレ」って、確かにいろんなところで発生していると本書を読んで思いました。
「コンサルティング」と「研修」の違い
「経営の(儲かる)仕組みをつくる指導」がコンサルティング。
「担当者への知識提供や能力アップ指導」が研修。
この本を読んで大きく頷いてしまったのが、この箇所!
コンサルティングといって、「研修」をしてしまっていることが実に多いと感じました。
ぼくもコンサルティングをいくつか受けたことがありますが、多くは「研修」でした。
コンサルティングと研修の「ズレ」こそが、お客様が求めているモノとのズレであり、価格設定のズレでもあり、満足度のズレでもあります。
話す内容と価格の関係性
- 「相談の依頼を受けたが、一般的な基本解説を求められた1時間」
- 「自分が長年携わって知っている、商売のキーポイントの解説1時間」
時間単価の料金体系で考えれば、これはどちらも同じ1時間になってしまいます。
「時間売りの商売は、価値を売ることができていない。」
料金設定をする際に、「時間」で価格を設定しがちですが、それでは「価値」を売ることができません。
料金って、時間単価で設定するのが一番ラクチンなんですよね。時給いくらみたいな感じで、単純で自分がわかりやすく、相手にも説明しやすいから。
それだと、情報の価値を売っているのではなく、単に時間を売っているだけになってしまう。
ここの価格の設定の部分は、苦手な人にとっては必読!!
商品を「お金を払ってもらえるカタチ」にする!
情報をただ世間話のように、しゃべっただけでは、誰もお金を払ってくれません。
人が何に対してならお金を払ってもいいと「感じる」のか…よいった深層心理的なことは、極めて奥が深いのですが、中でも「売りやすいカタチ」もっと言えば、「お金をはらってもらえるカタチ」になっているかどうかは極めて重要です。
本書では、わかりやすく「水」で説明が書かれていました。
居酒屋を営んでいるとします。
お客様に「お水ちょーだい」って言われた「水」にお金を払いますか??
と、出てきた水。
お金を払いますか??
払いたくない!!
ですよね。
しかし
キレイなボトルに入ってきた水の場合はどうでしょうか?
この場合なら、お金を払うことに納得できるでしょう。
同じ水であっても、見せ方(商品化)が大事なのです。
「情報・アイデアにお金を払ってくれない」と愚痴っている大半は、「客側ではなく、売り手側に問題」がありませんか?ということです。
【書評のまとめ】「あなたの知識や経験を、コンサルタントになって大きな稼ぎに変える法」五藤万晶(著)
コンサルタントはいろんな形があり、料金設定から仕組みまで何をもって「コンサルタント」なのかが明確に決まっていません。
その為に、いざコンサルタントとなった時に戸惑うことが多いです。
特に、今までサラリーマンをやっていた人にとっては、価格設定は難しいです。
カタチがないものほど、売ることは難しいです。
この本は、コンサルタントのあり方から、価格設定の考え方まで学べる本です。
どこまでいってもコンサルタントっていろんな形がありますので答えはないと思います。しかし、考え方を知ることができれば、そこからは自分でつくっていくことができます。
本書は、それを手助けしてくれる本です。