久しぶりに本を読んで、声を出して笑ってしまいました。
文章の本なのに!
「書く」時は、どういう風に読まれるのかを気にしすぎて、見た目は整っていてキレイな文章に見えても、なんかおもしろくない文章ってありますよね。
田中泰延さんは、心の声をズバッと文章にされているので、読んでいて気持ちがイイ。
つい、本音の文章を自分も書いてみたくなります。
化粧しすぎた厚化粧な文章を書きがちな人にオススメの1冊です!
この記事の目次
本日の読書『読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術』田中泰延
著者:田中泰延さんとは
1969年大阪生まれ。早稲田大学第二学部卒。
24年間勤めた電通を退職し、2017年からフリーに。コピーライター/CMプランナー。
現在はフリーランスの物書きとして様々なコラムの執筆や写真の連載などを手がけられています。
田中泰延さんのTwitter→@hironobutnk
「あなたはゴリラですか?」
「あなたはゴリラですか?」
と、本の最初から訳のわからない言葉からスタートすらユーモアたっぷりの本です。
本書は、世間によくある「文章のテクニック本」ではない。
わたしは、まがりなりにも文章を書いて、お金をもらい、生活している。
だが、そこに「テクニック」は必要ないのだ。
前書きにもうすでに、「文章のテクニック本ではない」と言い切っています(笑)
とりあえず、著書の田中泰延さんの映画の論評を読んで見てください
やばいでしょ!
それくらいぶっ飛んでおもしろい文章を書かれています。
「自分が読みたいものを書く」ことで「自分が楽しくなる」
- 本書では、「自分が読みたいものを書く」ことで「自分が楽しくなる」ということを伝えたい。
いや、伝わらなくてもいい。すでにそれを書いて読む自分が楽しいのだから。- 「自分が楽しくなる」というのは、単に気持ちようが変わる、気に食わない現実をごまかす、ということではない。
書くことで実際に「現実が変わる」のだ。そんな話を始めたい。
この本の題名でありメインとなる部分です。
自分が読んでおもしろいって思えないものは、他人が読んでもおもしろくないって発想。
他人の顔をうかがいながら文章を書いている人が多いです。ぼくもまたその一人です。
「読者がどう思うのかな?」って、読者を楽しませようってばかり考えてしまいます。
でも、著者の田中さんは「自分が読みたいもの」を書くことを勧めています。
他人の目ばかり気にして上っ面がキレイな文章って、どこかつまらないんですよね。
確かにわかります。
しかし、ぼくはそれすら言葉にしようとせずに、そういうもんだって思っていました。
田中さんは、そのあたりをズバズバ本音で書かれていますので、「そうだ!そうだ!」って読んでいて実に気持ちがイイ文章になっています。
肝心な本の中身は、省略します(笑)
中盤には、文章の勉強になる真面目なことも書いてありますが、それは本書を購入して読んでみてください。
わたしはそれ以上に終盤の文章がこころに刺さったので、それを書きます。
書くことで「変わる」
映画評論家の萩昌弘さんの映画「ロッキー」の解説の引用を用いた、田中泰延さんの言葉
「これは、人生、するか、しないかというその分かれ道で”する”というほうを選んだ、勇気ある人々の物語です」
わたしも、どんなにつまらないと言われる雑文であろうと、お金にならなかろうと、自分のために文字を書き続けたいと思う。
小説家の田辺聖子さんの言葉
「書けば、人生なんか、ある日、パッと変わるんや」
ブログを書いている立場としてはすごく勇気がもらえる言葉です。
「文章を書く」ってことは、「自分のため」に書くこと。
他人のためやお金のために書こうとするから、見た目がキレイなだけのつまらない文章を作り上げてしまいます。
ぼくも自分のために文章は書いていきたいと思います。
継続し続ければ、行動し続ければ、一見何も変化がない、成長を感じられない日々がずっと続くかのような苦しい時期がありますが、「ある日、パッと変わる」日が来ることを、ぼくも頭では知っています。
自分を信じて、書き続けたいです。
書評のまとめ『読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術』田中泰延
田中泰延さんの文章術の本は、本当におもしろかったです。
読んでいて「アホかぁ」って思わず突っ込んでしまいました(笑)
ぼくは文章術の本をたくさん読んで、キレイな書き方の文章にもたくさん触れてきましたが、今のタイミングでこの本に出会えてよかったです。
ぼくは、知らないうちに見た目がキレイな文章を追い求めていました。
田中さんの文章を読んで、ぼくは思い出しました。
ぼくも、自分が読んでたのしい文章が書きたかったのです。
※追記
8/18 22時 林修先生の MBS-TBS系列 『林修の初耳学』出演
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