【感想】「おいしいものだけを売る」奇跡のスーパーまるおかの流儀→しあわせを追求するスーパーマーケット

「おいしいものだけを売る」本

「コーラもマーガリンも置かない」スーパーがある。

これほどインパクトのあるスーパーは、はじめてだ。

 

こんなんでやっていけるの?」というのが、ぼくの最初の感想だ!

本日の読書「おいしいものだけを売る 奇跡のスーパー『まるおか』の流儀」

「おいしいものだけを売る 奇跡のスーパー『まるおか』の流儀」まるおか社長 丸岡守(著)

 

群馬県高崎市「スーパーまるおか」とは?

群馬県高崎市にあるおいしさと健康を追求する小さなスーパーマーケット。2018年で創業50周年。

大量生産・大量消費・大量廃棄という現代社会にあり方に疑問を抱き、商業がやるべきことを見直し始める。取扱商品は5000品ほど。

自分たちの目と舌で感じた「おいしい」ものだけを集めた結果、ナショナルブランドの商品が売場から消えた。その独自の品揃えは、お客を驚かせ、おいしさで魅了し続けている。

社長の丸岡さんは、おいしいものを探すために、北海道か沖縄まで全国に足を運んでいる。

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売場からナショナルブランドが消えた理由

自分たちの目と舌で感じた「おいしい」だけを集めた結果、いつのまにかナショナルブランドの商品が売場からなくなっていました。普通の店には必ずある、売れ筋商品が姿を消してしまったのです。

ナショナルブランドとは、全国的知名度のあるメーカー・ブランドのこと。

 

まるおかの下記のポスターの写真を見た時には、びっくりした!

IMG 3482

スーパーにコーラやマーガリンが売っていないなんて、強烈なインパクト!!

まるおかの本気を見ることができて、「やりきっている感」が気持ちいい。

 

日曜日を定休とする理由

25年ほど前に、日曜日を定休日にしました。

「なぜ日曜日を定休日にしたの?」とは、よく聞かれる質問です。

答えはあまりにも単純で、従業員には主婦が多かったからです。

ぼくも飲食店をやっているので、この日曜定休にする大変さがわかる。

しかも、今の時代ではなく、25年も前からやっているというのが、さらにすごい!!

 

正月休みも、以前は2日まででした。それが、いつしか3日、4日と気づいたら延びていました。いまでは5日が初売り日です。

正月くらいは、ゆっくりと体を休めてほしいと思います。

従業員がしあわせになって、はじめてお客様をしあわせにすることができる。

 

誰しも理想に描くことがあったとしても、実践されていることに、びっくりする。

 

おいしいものは人を幸せにする

本当においしいものには、人を幸せにする力があります。

おいしいものを提供して、人々を幸せにしたい。

さらに言えば、おいしいものを提供することで、世の中を平和にしたいと本気で考えはじめました。

最後につながるのが、「しあわせ」。

おいしいものという手段によって、しあわせになる。

 

目的って、本当に大事。

 

世の中を平和にするおいしいものとは、健康に寄与する食べものでなければなりません。どれだけおいしくても、体を不健康にしてしまっては平和から遠ざかってしまいます。

 それなら私は、体に良くておいしいもの、そして心を満足させてくれるものを取り扱いたい。

「しあわせ」にとどまらず、「平和」まで思われているスーパーまるおかの考えは、突ききっている。

 

ぼくは飲食業をやっているが、一時的な「おいしい」という快楽のために、「体に良い、悪いは後回しにしている」ことが苦しくなる。

お客様が選択をして、お店と商品にお金を払ってくれているので、個人の責任であり、「おいしければいい」って、お客様がたとえ思ったとしても、ぼくはそれを許せない。

 

それを見ている「自分」が許せない。

 

まるおかの考えでは、健康に寄与する食べものを「平和にするおいしさ」という。

ぼくも自信をもって、「おいしい」といえるものを出して、しあわせをつくっていきたい。

 

本当のおいしさはクチコミで広がる

クチコミの力は絶大です。

魅力のある商品を常にきちんと揃え、その価値を伝える努力を怠らなければ、必ず理解してくださるお客様が現れるものです。

そして、おいしいものを見つけたら、誰かと共有したくなるものです。家族であったり、親戚であったり、友人であったり、少しずつ共有の輪は広がり始めます。

まるおかでは、広告を一切うっていないようだ。

クチコミの力を改めて、感じた。

 

信頼できる人のクチコミほど強力な販促はない。

 

「健康な暮らし」を意識してもらうことまでが仕事

私たちの仕事は、ただ食べるものを売ることだけが目的ではありません。

食べることを通して「幸せ」を感じていただき、その先にある「健康な暮らし」を意識してもらうことまでが仕事なのです。

「仕事」ってなんだろうって考えさせられるくらい、ガツンとくることば。

 

「お客様のために」ということばをよく聞くけど、ここまで考えることができると、はたらくことがしあわせになる。

書評のまとめ「おいしいものだけを売る 奇跡のスーパーまるおかの流儀」

世の中に「まるおか」のような志をもって、お店を実際にやっていることが知れたことがうれしい。

 

「『理想』と『現実』は違う」

頭でっかちな大人たちがよく使うことばだ。

 

しかし、「理想」を追い求め、やり続ければできることを「まるおか」は証明してくれている。

 

群馬県にある「まるおか」必ず行ってみようと思う。

この本を出版してくれたことに感謝。

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