ぼくが社会に出たのが19歳のとき。
初めて入った会社で、
初めてぼくに「仕事」をおしえてくれたのが、
当時、会社で最も厳しいと呼ばれていた人。
理不尽なことも言われたし、厳しいこともたくさん言ってもらった。
ぼくは、未だにその方に最初に教えてもらったことが、こころにずっとある。
・初めて行くお店(会社)には、鍵が開けられる前よりも早く誰よりも先にいって、入口の前で待っておきなさい。
・あいさつをたいせつにしなさい。
・優等生になるな。
ぼくは、どれも今もたいせつにしている。
大切にしているけど、それはぼくの仕事観であると思っていた。
でも、それはその人に教わったことからスタートしていた。
社会人になって仕事を最初に何をおしえてもらうかが、その後のその人の仕事観に大きく影響するって、聞いたことがあるけど、振り返ると自分にもあてはまっていた。
優等生になるな。
これは、最初は全然意味がわからなかった。
歳を重ねれば重ねるほど、意味がわかってきた。
優等生=言われたことをキッチリやる。
もっというと、
優等生=言われたことはやるけど、その範囲はこえない。
その時のぼくの上司が伝えたかったことは、
そんなちっぽけな枠におさまるな
って、ぼくに教えてくれたんだと思う。
言われたことをやるだけの仕事はつまらない。
相手が言ったことの2倍、3倍をやりなさいっていつも言われていた。
歳をとればとるほど、
世の中の『ふつう』の枠におさまりがちになってしまう。
無難な選択をしそうになったとき、
ぼくはいつもこの言葉を思い出す。
優等生になるな。
若い自分にはそのときにはわからなくても、
16年経った今もぼくの中でいき続けることばをくれた上司に感謝。
ぼくもそんなことばを伝えることができる大人でありたい。
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