【感想】「アンコンシャス・バイアス」マネジメント 最高のリーダーは自分を信じない 守屋智敬→まずは知ろうとすることが大事

「アンコンシャス・バイアス」マネジメント 守屋智敬(著)の本

「うわぁ、あいつはB型かぁ」って、血液型だけで相手の性格を無意識に判断してしまっていることってないでしょうか?

 

人が誰しも持っている「無意識の思い込み」のことをアンコンシャス・バイアスと言います。

「アンコンシャス・バイアス」は、人間関係やコミュニケーションに大きな影響を与えます。

今回は、チーム作りをする上でも大きなヒントとなるアンコンシャス・バイアスについて書かれた本を紹介します!

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「アンコンシャス・バイアス」マネジメント 最高のリーダーは自分を信じない 守屋智敬

「アンコンシャス・バイアス」マネジメント 最高のリーダーは自分を信じない 守屋智敬

 

著者:守屋智敬とは

守屋智敬さんの画像

1970年 大阪府生。管理職や経営層を中心に2万人以上のリーダー育成に携わる。

2015年 株式会社 モリヤコンサルティング 設立。内面から行動を変えるアプローチを重視した共感型リーダーの育成をはじめ、数多くのリーダーシッププログラムを提供。

2018年 一般社団法人 アンコンシャスバイアス研究所 設立。

守屋さんの公式ブログ→守屋智敬ブログ~研修講師

著書に、5万部を突破した『シンプルだけれど重要なリーダーの仕事』『導く力』等。

ぼく

守屋さんの「リーダー本」は、ぼくが一番オススメしているリーダ本です!!

【参考記事】→【チームマネジメント・リーダー本】読みやすいオススメする本ベスト4!

 

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アンコンシャス・バイアスとは(意味)

アンコンシャス・バイアスとは、無意識のうちに偏ったモノの見方をしてしまうことです。

日本では2013年ごろから、ビジネス雑誌や新聞・テレビでも取り上げられるようになってきた。

グーグルが、「アンコンシャス・バイアス」と名づけた社員教育活動を始めたことで一躍、有名になった言葉でもある。

グーグル、フェイスブック、マイクロソフトなどのグローバル企業の研修で取り入れられ、多様性を高める鍵として注目されている「アンコンシャス・バイアス」。

日本でもメルカリが研修を導入し、日本の企業でもニーズがどんどん高まってきています。

 

アンコンシャス・バイアスの事例

リーダーがメンバーに対して、

  • 彼女は2歳の子どもがいるから」→泊りがけの出張は無理だな。
  • 彼は売れていないから」→何をやらせても、ダメに決まっている。
  • プライベートを優先するタイプだから」→昇格が数年遅れても、問題ないだろう。

といったことを、勝手に決めつけていることをアンコンシャス・バイアスと言います。

 

アンコンシャス・バイアスに関して、守屋さんのこの本の前に出版された本『あなたのチームがうまくいかないのは「無意識」の思いこみのせいです』にも、読みやすくわかりやすく書かれているので、より深く理解したい方にはオススメ!!

【感想】「あなたのチームがうまくいかないのは『無意識』の思いこみのせいです」守屋智敬→自分の無意識と向き合う!

2017年10月25日

 

「時代の変化」と「無意識の思い込み」

なぜ、今、注目されているのか?

最大の理由は、組織の発展において、多様性が重要になってきているからだ。

ぼくは飲食店を20年近くやっていて、特に若いスタッフの価値観の変化を最近よく感じます。

ITの進化、SNSの普及をはじめ、ネットにより情報が溢れ、時代が変化するスピードが凄まじいです。

 

多様な価値観がうまれ、人とコミュニケーションするのにも、今までにない「違い」に戸惑う人が多くなってきているように感じます

 

そのなかで、今まで以上に問題になってきていることが「アンコンシャス・バイアス(無意識の思いこみ)」です。

価値観が多様化しているので、「きっと〜だろう」という『常識』『ふつう』が通じなくなり、コミュニケーションで苦しんでしまっている人たちが多くなっています。

 

この本を読んで、ぼくの中にもたくさんの自分が気がついていないアンコンシャス・バイアスがあり、それを意識しようとすることで、人との関わり方がもっとやさしくなれるのではないかと感じました。

 

アンコンシャス・バイアスの原因・理由

アンコンシャス・バイアスの正体は「自己防衛心」です。

「脳がストレスを回避するため」に、脳が無意識のうちに、自分にとって都合のよい解釈をすることによって起きています。

「自分は正しい」「自分は悪くない」「自分のことをよく見せたい」と、自己防衛心がうまれることは、自然の摂理であり、誰にでもあるものだと、守屋さんは言われています。

 

アンコンシャス・バイアスを持つことは、ダメなことではなく、自然なことであると知り、安心しました。

 

アンコンシャス・バイアスに気づこうとすることが大事

問題は、自分のアンコンシャス・バイアスに気づこうとしないことです。

この本を読んで、いかに自分の心に自然と発生している「アンコンシャス・バイアス」に気づこうとするかが大事なことがわかりました。

 

しかし、「無意識」にうまれてくる「アンコンシャス・バイアス」に気づくことはなかなか難しいです。

そこで、アンコンシャス・バイアスに気づけるように、自分で仕組みをつくっておくことが必要です。

 

対策:アンコンシャス・バイアスを記録する

自分のバイアスを記録していくことは、自分が周りに与えている影響を知る機会にもなります。

自分のバイアス(先入観)をメモして記録すると、客観的に自分見ることができます。

自分でその時に気づけなくても、文字にして見たり、または時間をおいてみると、その時には感じることができなかった「感情」に気づけるかもしれません。

 

  • 気になったことは、とにかくメモする
  • 鮮度を重視する
  • 2週間続けて見る

自分のアンコンシャス・バイアスをメモしようと思っても、まずは見つけることが難しいです。

だから、「気になったこと」をとりあえずバンバン、メモしていけば良いと思うとすごく気が楽です。

どんどん言語化していくことで、客観的に自分の感情をみることができるので、その中から「無意識の思い込み」を探していけばよいのです。

 

感情は、その時々で移り変わっていくので、後から思い出すのは難しいので、「すぐにメモをとる」ということも大切にしたいですね。

 

また、習慣化しやすいように「2週間続けてみる」って期限を提案してくれていることも助かります。

とりあえずやってみようと思います!

「アンコンシャス・バイアス」マネジメントの本の書評・感想

チームでのアンコンシャス・バイアスを考える

この本を読んで、ぼくが実践してみたい思ったことのひとつが、チームでアンコンシャス・バイアスについて考えることです。

仕事をするうえで、チーム内にあるアンコンシャス・バイアスについて話をすることが、コミュニケーションを深めるうえで重要だとわかりました。

 

無意識の思い込みを「ゼロ」にすることは難しいからこそ、「気づこうとすること」「意識すること」が大切であり、「相手の非言語メッセージ」に目を向け、「相手からのフィードバックと向き合うこと」が何よりも大切です。

「相手からのフィードバックと向き合うこと」って、チームだからできることだと思います。

相手に伝えにくいことを含め、感じたことを伝えることは、相手も自分を知るチャンスなのです。相手を「思いやる」気持ちがあるからこそできることです。

 

お互いでフィードバックしあうことによって、各々が自分のことをより知ることができます。

 

  • アンコンシャス・バイアスの共通言語化が、一人ひとりの「変わる勇気」につながるということです。
  • 日常的にアンコンシャス・バイアスをテーマに気軽に語り合うことで、自然と「押しつけ」や「決めつけ」がなくなり、コミュニケーションスタイルが変わるきっかけとなるのです。

アンコンシャス・バイアスは、意識しないと気づけないことであり、自分が受け入れようとする気持ちがなければ、いくら相手から教えてもらっても伝わりません。

 

「アンコンシャス・バイアス」について取り組むということは、「変わる」ことに対して勇気をもって挑むということです。

チームのなかで、「変わる」ことが文化になり、お互いが安心してフィードバックしあえる環境ができれば、コミュニケーションだけでなく、各々の成長にもつながります。

そんな成長できるチームをつくっていきたいです。

 

書評のまとめ「アンコンシャス・バイアス」マネジメント 最高のリーダーは自分を信じない 守屋智敬

「アンコンシャス・バイアス」は、誰にでもあるものです。

自分のアンコンシャス・バイアスを知るということは、より自分のことを知ることになります。

自分のアンコンシャス・バイアスを知れば知るほど、相手にもアンコシャス・バイアスがあることを理解できます。

 

表面的な言動や行動だけを見て判断するのではなく、そこに潜んでいるアンコンシャス・バイアスまで考えようとするその行為が、ぼくは「おもいやり」だと思います。

 

まずは、自分のアンコンシャス・バイアスについて気づこうとし、相手のアンコンシャス・バイアスを考えようとする。

その連鎖によって、人が生きやすい世の中になり「やさしい」社会になっていくのではないでしょうか。

まずは、「自分から」を意識してやっていきます。

 

 

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