本のページの角をめちゃくちゃ折ってしまった本だ。
ぼくは気になった箇所のページの本の角を折るという読み方をしている。
その結果、こうなってしまった。
ほとんどのページを折ってしまった。それぐらい内容の濃い本だ。
この記事の目次
本日の読書「好きなことだけやって生きていく」という提案
この本を選んだ理由
著者の角田陽一郎さんは、TBSのバラエティ番組の企画をされていて、「さんまのスーパーからくりTV」など数多くの番組を担当されていた。
現在はTBSを退社され、バラエティプロデュサーとして活動されている。
角田さんの「成功の神はネガティブな狩人に降臨する〜バラエティ的企画術〜」を読んで、すごく良かった為、今回の本にも期待!
ぼくが気になったところ(抜粋)
- 人は、知らないものを「好き」にはなれない。気になることを「検索」するだけで、「好きなこと」は自然に増えていく
- 何でもすぐに検索することで、「いろいろなことに興味を持つ」「知らないことは調べる」という習慣を身につけることが大切。
- 世の中のすべてのことは、必ず自分とつながっている。そこに気づけば、嫌いなことさえ「好きなこと」に変えられる
- 仕事ができる人は、何でも「自分のこと」として考えられる人。仕事ができない人は、何でも「他人ごと」と考えてしまう人
- 失敗しているときこそ、人はあなたに注目している。
- 「好き」という独特の感情によって得た知識は、間違いなく唯一無二のものであり、それが積み重なって固有の才能になります。
- すでにあるものと「好きなこと」を組み合わせる。新しいアイデアは、そこから無限に生まれる。
- 「つまらない」と決めつけず、何でも体験し、自分自身で味わう。それがおもしろいアイデアの種になる。
- 「流行りもの」を馬鹿にしてはいけない。「売れる理屈」は売れているものの中にこそある。
- 新しいアイデアが生まれるのを邪魔するのが、自分が持っている固定観念。
- 人に何かを伝える際、
- 「相手に、あなたとの会話を『自分ごと』だと思わせる」
- 相手気持ちよくさせられうかどうか。それが、伝え方がうまいかどうかの分かれ目になる。
- 常に相手の気持ちになって考えている。
- 普段の会話で、僕たちはつい、自分の伝えたいことばかり言ってしまいがち。
- あなたの「想い」を、いかに世の中に広げるか。それこそが「好きなことだけやって生きていく」鍵になる。
- 作者の考えが、どんなに独創的で素晴らしくても、パブリッシュ(出版)しない限り、パブリック(公衆)にはなりません。
- パブリックな存在として価値を持つようになれば、それまで価値がなかったその人のプライベートにも価値が出る。
- チームで行動するとき→「キャッチフレーズをつける」それがチームをまとめる旗印になる。
「好きなこと」をこれから作っていくという発想
本の前書きのところから、ぼくは釘付けになった。
「夢=好きなこと」という考えに縛られすぎている。
「好きなこと」をこれから作ればいい。
夢=好きなことって、ぼくも縛られていた。夢は遠ければ遠いほど、あきらめがちになってしまう。
「好きなこと」を仕事にしようとすら思えない人がほとんど。ますます「好きなこと」から遠い仕事を選択しがち。
角田さんは、「好きなこと」をこれから作っていくという発想。
好きなことが増えれば増えるほど、自分の仕事・生活のまわりは、「好きなこと」で埋め尽くされる。
好きなことを増やす方法もきっちり書いてくれてある。
この本は、イチイチ書いてくれているから親切で、より理解が深まる。
「嫌いなこと」を「好きなこと」に変える方法→「嫌いなこと」を「自分ごと化」する。
ぼくのお店が目指していることが、「たのしくはたらくこと」。
まさにヒントとなる言葉だ。
一人一人に関しても、あらゆることに興味がもて、自分ごと化ができれば、好きなことに変わり、楽しいに変わり、しあわせにつながる。
角田さんの「自分ごと化」の箇所だけでも、時間をかけてもっと深堀りして、自分のことばにしていきたい。
角田陽一郎流の伝え方
この章だけでも1冊の本になってほしいくらい内容が濃すぎる部分。
めちゃ勉強になった。
ぼくはまさに「自分の伝えたいことばかり」言ってしまっている人だ。
だから伝わらないのかぁ
これは、ぼくが文章を書くときでも同じ。
下記の文章を読んで、頭に宇宙から隕石が落ちてきたくらいの衝撃を受けた。
糸井重里さんの文章は、完全にパブリック(公衆)なものでした。
プライベートな自分の想いを綴っていながら、他人にも共感できるパブリックな文章に仕上がっているのです。
一方で、僕の文章は、あくまでもプライベートなものでした。
自分の想いを、自分にしかわからないように書いているのです。
それでは人に、僕の想いは伝わりません。
人に伝える文章と、個人の日記の違い。
ぼくはブログも10年以上やっている。でも、それは日記だった。
さらに下記の文章を読んで、先ほどの隕石落下で首がもげたところに、さら隕石が降ってきたような衝撃を受けた。
LINEやメールでは、自分の伝えたいことしか伝えることができません。一方、アナログのコミュニケーションだと、伝えたくないことも伝わります。
コミュニケーションの本質は「相手に伝えたくないことも伝わること」
言葉だけでは伝わらないことが、実際に会ってコミュニケーションをすると態度・表情・声のトーンで伝わってしまう。
コミュニケーションの本質が見事に言語化されていて、ぼくはしばらくページをめくることができなかった。
コミュニケーションをとるというのは、相手を実際に「体感」するということ。
それこそが、本来あるべき「信用の交換」なのかもしれません。
今は、LINEやTwitterなどのSNSでしかコミュニケーションをとれない人が増えている。
でも、そこでは「相手を体感すること」ができない。
すなわち、「信用の交換」ができない。
相手を知ることができないということは、相手との違いを知ることができないということ。
相手を知るってことは、同時に「自分と違う」ってことを知ること。
自分と違うってことを感じることによって、「自分」を知ることにつながっていく。
相手とコミュニケーションができないと、自分がわからなくなっていくことにつながる。
今、うつ病や精神不安定な人が増えている原因は、デジタルなコミュニケーションに頼りすぎて、まさに「相手を体感すること」ができていないからなのかもしれない。
「好きなことだけやって生きていく」という提案→まとめ
この本は、何度も読んで、立ち止まってゆっくり自分と向き合いながら読みたくなる本だ。
こういう本と出会えるから、読書はやめられない。
読書の快感が、未来への活力となる。
キングコング西野さんの「魔法のコンパス」、前田裕二さんの「人生の勝算」、堀江貴文さんの「多動力」 。
どれも今の時代の変化を語ってくれ、未来の道しるべを示してくれている本だ。
角田陽一郎さんの本は、上記と同じように時代を語り、未来への道しるべを示してくれている。
上記の本との違いは、「ぼくでもできるんじゃないかな」ってより感じさせてくれる本だ。
この本は、ぼくたちのチームの課題図書にしてみんなで読もうと思う。
めっちゃオススメ!
オススメ度★★★★★
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