学校で「作文」を書くことは習っても、「文章」を書くってことは教えてもらっていない。
でも、僕たちは、仕事の報告、手紙、LINE、Twitter等のSNS、ブログなど様々なところで文章を書くことがある。
「文章を書く」ってなると、本を書いたり、雑誌に投稿する人たちだけの特別なモノのように感じるが、僕たちも普段から「文章」を書いている。
いざ、「文章を書いてね」って、課題を与えられると、「文章を書く」ことを意識してしまうと「どうやって書こう」って困ってしまう。
それを解決してくれるのがこの本だ。
実にわかりやすく、誰でも「文章」が書けることを教えてくれる。
この記事の目次
本日の読書「10倍速く書ける超スピード文章術」
著者:上坂 徹さんとは
1966年、兵庫県生まれ。 アパレルメーカーのワールド、リクルート・グループなどを経て、94年よりフリーランスに。経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに、雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がける。
主な媒体に、『GOETHE』(幻冬舎)、『AERA』(朝日新聞出版)、『週刊現代』(講談社)、『就職ジャーナル』(リクルート)、『Tech総研』(リクルート)など。
「超スピード文章術」本を選んだ理由
ブログや文章をかくスピードをあげたいから。
超スピード文章術の秘訣は『素材』を意識すること
- 「文章の中身」を「素材」と呼んでいます。
- 文章を書くスピードを格段に速くするたった1つの秘訣は、「素材」を意識すること。
- 素材を意識するとは、「どう書くか」ではなく「何を書くか」に集中すること。
- 文章を書くことが決まったら、まずやるのは素材を探すこと
この本のすべてが、次の1行にある。
『素材』を意識する。
ぼくは、「どう上手に書くか」に無意識に考えてしまって、文章を考えるときに「どう書くか」からはいってしまっていた。
「何を書くか」を意識することにより、文章が考えやすくなった。
ブログを書くってわかっていると、頭が「どう書くか」ではなく、「『素材』を集めよう」になり、素材をひろうことに意識がむいて、素材をひろいやすくなる。メモをとる量が増えた。
短い文章と長い文章の違いはただ1つ「素材の量」だけ
考え方を変えれば、10万字の本も書ける。10万字ではなく、2000字の原稿が50個集まっただけ。
超スピード文章術の感性の磨き方
毎日のように雑感を書きとめ続けていれば、自分の雑感は溜まっていきます。そして、自分がどんなことに興味があるのか、どんなことに感動するのかなど、物事に対する感性が研ぎ澄まされていく。
「人に話をすること」で、自分で「自分」に気づくことができる。
- 自分の中から素材を生み出す、とっておきの方法→「誰かに自分をインタビューしてもらう」こと
- 「あ、自分はこんなことを考えていたんだ」と自分で驚くようなことを、自分がしゃべり出すことがある。もちろん、相手の意見も素材になる。
ぼくは、面接にきたアルバイト希望の人に、お店のコンセプトや自分たちがたいせつにしていることを伝えさせてもらう。
そのときに、毎回感じることがある。
面接に来てくれたアルバイト希望の人に、こちらの「想い」を伝えたいから、話をする。
でも、その結果、話をしている「ぼく」がいつも学びと気づきある。
話をしながら、頭の考えが整理されたり、相手の反応によって引き出されるものがあったり。
話をしていると、頭の中のあらゆる記憶にアクセスしていて、普段呼び起せない記憶にも触れることができ、その記憶に「今」の自分が追体験をして、あたらしいモノが生まれる。
「人に話をする」ことは、その連続で、どんどん新しい気づきが生まれてくる。
先ほどの「日記やブログを書く」と「話す」では、また違うアウトプット。
「相手がいる」アウトプットは、違うモノを生みだす。
まとめ「10倍速く書ける超スピード文章術」を読んで
素材に目を向けるだけで、文章は速く書ける。これが、本書で最も伝えたいことです。
早速、ぼくはこの本を読んでから、先日のブログを書いてみた。
「素材」を意識すると、同じ「書く」でもやっぱり違う。
「書く」ことへの精神的なプレッシャーみたいなものが減って、以前よりラクにたのしく書ける。
ブログに書きたいなぁって思ったことがあったときに、頭が「素材さがし」モードになり、メモがとりたくなってしまう。
文章を書くことが苦手だなって思う人ほど読んでほしい本だ。
オススメ度★★★★☆