3年間で317人とアルバイトの面接をしてきて、わかったこと

(※この記事は、以前の自分のブログのリライト)

2015-04-05-19-18-32

2013年〜2016年の3年間で7店舗の出店にたずさわり、

気付いたら、3年間で317人の人とアルバイトの面接をさせてもらった。

 

せっかくなので、その記録を残したい。

317人を見てきて、ぼくが気付いたこと

317人も面接をさせてもらうと、

会った瞬間に、この人がどういう人なのかということがわかりそうなものである。

でも、ぼくの場合、会っただけではわからなかった。

317人見てきても、わからなかった。

 

 

面接の達人は、会った瞬間に、すこし話しただけで どういう人かわかると言う。

 

 

ぼくは、317回面接をやった結果、

『結局、いっしょに働いてみないとわからない』

ということがわかった。

 

 

【面接のゴール】

【面接時間】 ぼくの面接は、いつも1時間くらい行います。 長いと1時間半くらい。 短くても40分。

 

ぼくが面接するときの1番のゴールは、

面接にきてくれた方が『良い時間だったな』って思ってもらえる時間を過ごしてもらえることだ。

 

ただ、 ぼくができることは、 限られている。

ぼくにとって良いなって思ったことが相手にとっては迷惑だったってこともある。

 

それでも、ぼくの想いが届けばって思ってやっている。

なかには、 ぼくとあわない方もいる。

 

それはそうだ。 ぼくは変態だ(笑)

 

ぼくとあわないってぼくが感じたとき、相手もおなじことを感じている。

ぼくのことは嫌なのだ。

 

ぼくと考えがあわない、方向性が違うとわかった場合のゴールは、申し訳ないが、ぼくの勉強の相手になってもらうことだ。

 

あわない相手と会話することってなかなかないと思う。

 

だから、 ぼくはあわない相手のことが 知りたい

普段接することがない人なので、 ぼくにとっては、 たいせつな存在だ

 

ぼくの勉強相手としてぼくが学ばせてもらう。

 

 

ぼくがぼくを知るチャンス。

 

こうやって書いていて気付いけど、

2番目の本当のゴールは、相手とはあわないって思っても、

 

 

あきらめずに、 自分の勉強だと思って、 相手に興味をもって会話していると、

ときどき奇跡がおこることがある。

 

この人あわないなぁって思っても、

 

無理やり話を聞いてるうちに、

実は、 ぼくたちの方向をいっしょに向いてくれる人だった

ってことが、ある。

 

 

だから、 この奇跡がたまにあるからあきらめずに、

ぼくはこころのコミュニケーションを取ろうと努力し続ける。

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相手といっしょに人生をふりかえる。

表面的な面接をしても、お互い単なるつまらない時間になってしまうので、

相手と『こころ』と『こころ』で会話ができることを目指す。

 

面接する側というのは、その時点で立場が有利だ

 

そのおかげで、 ぼくが下手なしゃべり方でも相手は聞こうとしてくれる。

 

そのおかげで、 普通よりもコミュニケーションがとりやすい状態だ。

 

もっとぼくがうまく話せるといいのだが、まだまだぼくの修行不足。

 

 

履歴書という自分のプライベートな情報をぼくに見せてくれて、

しかも、自分のプライベートな自分の歴史を語ってくれる。

 

これは、 すごいことだ

 

 

まったく、 知らない人に自分の歴史を語ってくれるのだから、

この仕事ならではのことだ。

 

ぼくは、 相手の生きてきた人生を相手といっしょにふりかえることができる。

面接はこころのキャッチボール

ぼくは、いつも自分からこころの扉を開くことを心掛けている。

 

まずは自分がこころを開いて、

あとは、相手がこころを開いてくれるのを待つだけだ。

 

すべてがうまくいくわけではないが、ほんのすこしでも、こころとこころで会話できればなって思う。

 

ぼくが知っていることを相手に伝える。

相手が知っていることをぼくに教えてもらう。

 

ぼくが話をさせてもらったことで相手がなにか感じてくれて、それを教えてくる。

相手が話してくれたことでぼくが感じたことを相手に伝えさせてもらう。

 

そこで何かがうまれ、ぼくはいつも学ばせてもらう。

相手もおなじようなことを感じてもらえたら、うれしいなって思う。

《本当の自分》と出逢う

そんな面接をぼくは317人させてもらってきた。

 

15歳~64歳までの人で、

日本人、ベトナム人、タイ人 ネパール人、中国人。

ヤンキーもいれば、うつ病もいれば、不法滞在者もいた。

 

ぼくが感じたことは、どんな人でも、

その人が生きてきた中で、いろんなモノを自分のまわりにまとっている。

 

カッコイイモノをまとっている人もいる。 どうでもいいモノをまとっている人もいる。 その人らしいモノをまとっている人もいる。

そのまとっているモノの奥にある本当の自分とぼくは出逢いたい。

 

《本当の自分》と出逢うたびに、

ぼくは、人のすばらしさを感じることができる。

 

みんな《本当の自分》を奥に奥においやって、気付いたら、

自分ですら、見失ってしまっている。

 

そんな 《本当の自分》を 掘り出す作業をいっしょにおこなう。

それが面接の醍醐味だ。

 

それをいっしょにおこなって、《本当の自分》を 見つけられたとき、相手の表情がかわる。

ぼくもまた、 発見できた喜びとともに、そこまで追いやっていた様々な感情を共有でき、またその人を深く知ることができ、 人のすばらしさに感動する。

280回目くらいにはじめて気付いたこと

面接をやり続け、280回目くらいで大きな変化があった。

 

会話の中で、 相手の《本当の自分》を掘り起こす作業している中で、

ときどき、 相手を掘り起こしているつもりが、 その作業の中で、

気付いたら、 ぼくの《本当の自分》を掘り起こしていたってことがある。

 

だから、 いつも面接は、

ぼくが相手を面接しているようで、

実は同時に、ぼくも相手に面接をしてもらっていたのだ。

 

ぼくも、 317回面接をしてもらっていたのだ。

そのことに気がついた。

 

280回目くらいまでは、ぼくが面接しているだけで、 ぼくが面接してもらっていることに気付いていなかった。

 

 

最初に書いた面接のゴール《相手に良い時間だったと思ってもらえること》、《ぼくの勉強の相手になってもらうこと》って、傲慢でしかなかった。。。

自分の未熟さに気付いていなかった。

相手のことを見出してやろうだとか、相手に相手自身のことを知らしめてやろうってどこか傲慢なぼくがいた。今思えば、相手に失礼なことであり、勘違いしていた自分がはずかしい。。。。

 

280回くらいしたときに、 ふと気がつくことができた。

 

あれっ、 なんか

ぼく面接しているけど、 ぼくが話しているけど、 ぼくの今まで気付いていないぼくの《本当の自分》知れたぞってことが出てきた。

 

その時はじめて、

過去の面接を振り返ったら、 おなじような感覚があったけど、

そこに意識を向けることができていなかったことに気がついた。

 

あ~

もったいなかった。。。

 

 

それからの面接は、 いままで以上に自分への気付きが多くなった。

 

また、 あたらしい自分の面接のスタイルができた。

 

面接に来てくれたことに感謝。

 

それに加え、

ぼくと話をしてくれたこと、ぼくの《本当の自分》を見つける作業をいっしょにしてくれたことへの感謝の気持ちも持てるようになった。

一方通行だった面接が、 お互いの世界へ行ったり、来たりする。相手の世界とぼくの世界のコラボレーションの面接になり、 二人でつくりあげるものになった。

 

今日は、 どんな気づきがあるのかな

って 面接にワクワクしながら挑むようになった。

 

たくさん面接にきてくた人たちのおかげだ。

 

 

感謝。

 

つい、立場上

面接をする側とされる側って役割になったときに、する側の役にいると勘違いしてしまう。

 

どんな状況、どんな立場でも、『謙虚』ってことばをたいせつにしたい。

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