『読書』について考える→「本を読む人だけが手にするもの」藤原和博著

日本実業出版社さんより、「本を読む人だけが手にするもの」藤原和博著を献本いただいたので、本大好き人間としては、『本』について藤原さんのお考えに触れたい!!

 

「本を読む人だけが手にするもの」藤原和博
 

この本を選んだ理由

キングコング西野さんがオススメして売れに売れていた『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』の著者の藤原さん。

この本もめちゃくちゃおもしろかった。

 

東大→リクルート→東京の杉並区立和田中学校校長と経験され、教育改革を行われている藤原さん、教育フェチでもある僕は大好きだ。

あまりにも藤原さんの本に感銘を受けたので、検索したらYouTubeにもいろいろ動画があがっていてどれも勉強になった。

そんな藤原さんが書かれた「読書」についての本。これは必読だ。

ぼくが気になったところ(抜粋)

  • 20世紀型の成長社会が象徴する「みんな一緒」という時代から、21世紀型の成熟社会が象徴する「それぞれ一人一人」という時代に変わった。
  • 「それぞれ一人一人」の幸福をつかむための軸となる教養は、自分で獲得しなければならない。そのためには、読書が欠かせないというところに行き着くのだ。
  • 自分で本を読み、自分で世界観を構築しなければ幸福論は築けない。
  • 読書を通じて知識のインプットを蓄積していかないと、自分の意見というものが出てこないという事実だ。
  • 「読書といっても言葉だけではなく、視覚的に映像を頭のなかに想起するとか、過去の自分の体験と照らし合わせて対比して考えるとか、さらに自分で得られた情報からさらに自分で自分の考えを構築するというプロセスが入ってくるので、人間の持っている創造的な能力がフルに活かされると思います」
  • 読書は、受動的にインプットするラジオとは異なり、能動的に情報を取りにいかなければならない。「アクティブ・ラーニング(主体的な学習)」に適したメディアなのだ。
  • 「20世型の成長社会」から「21世紀型の成熟社会」への移行。わかりやすくいうと、「ジグソーパズル型思考」から「レゴ型思考」への転換
  • 本を読むことは、それを書いた人がその場にいなくても、その人の脳のかけらとつながるための道具になるということ。
  • 子どもが本を読むことを面白いと思うポイントは、本の世界に自分自身を投影できるかどうかなのだ。
  • これからの時代は、すでにある要素をどのように組み合わせて価値を生み出すかということが問われることになる。
  • 大人になってからの情報編集能力を鍛える方法→旅
    ・予定調和でない事態に、あえて自分を追い込むこと。

ぼくが感じたこと

成熟社会では、自らの「幸福論」を自分で見つけていくしかない

著者は、一人一人が自分の幸福論を編集し、オリジナルの幸福論をつくらなければいけないと言っている。

それをするために必要なのが『読書』だ。

 

ぼくは、自分が読書をしている理由が、明文化された気持ちだ。

『そうか、ぼくは自分のしあわせの為に読書をしているのか!』

ぼくは、読書は自分の成長のためだと思っていた。

 

でも、『成長』は手段であって、目的ではなかった。

読書の目的は、『しあわせ』だった。

 

スッキリした。

藤原流の・本の読み方と選びかた

ぼくは、プロフィールにもあるけど、読書大好きだが、それだけではなく「本の読み方」マニアでもある。

フォトリーディングをはじめ、様々な本の読み方を研究して、速読法のインストラクターの資格もとったほど、本の読み方を試行錯誤して研究するのも大好きだ。

 

本の読み方のセオリーとして、『目次』を見て、本のおおまかな流れをつかむということがある。

でも、ぼくはイマイチ目次を見ることが苦痛だ。

一応セオリーにしたがって、目を通すが毎回義務感で目次を通す。

頭ではたいせつだと思っているけど、こころがそこについていっていない感じ。

 

びっくりしたことに、藤原さんの読書の仕方はぼくと似ていた。

目次を読んで全体像を掴むのではなく、「はじめに」「まえがき」から読み始め、文章の流れのままに入る。

 これ以上藤原さんの読書法については触れられていないので、ぼくはもっとその理由を知りたかった。

 

ただ、藤原さんと同じような読み方をしているということは、読み方として、そこに何かあるのではないかというワクワクするヒントをもらった。

 

まとめ 

「読書」は、ぼくの人生を変えた大きな要素。

「読書」に関しては、思うことはたくさんある。

ただ、おもいは強いが、まだぼくにはそれに当てはめる「ことば」が見つけることができない。

テキトーな「ことば」の箱に入れることはできるけど、そんなんじゃない。

 

もっと、ぼくの「おもい」が表現できるふさわしい「ことば」の箱があるはず。

 

そう思っている。

 

その「ことば」を見つける手助けをしてくれるのが、この本だ。

 

著者の藤原さんが「ことば」にしてくれていて、読みながら『そうだ、そうだ』と何度も頷いた。

 

また、ぼくの頭の無意識の領域にはあるけど、自分の意識下までひっぱりあげることができない「ことば」や「考え」も藤原さんは「ことば」にして本に書いてくれている。

だから、ぼくは読みながら、自分のこころの奥とつながった感覚で読み進めることができた。

 

ぼくも本について語りたいし、本を読むことを広めたい。

そのためにも『本を読むこと』を続けていく。

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