学校で国語や作文の書き方を学ぶことはあっても、「相手の心を動かす文章の書き方」は教えてくれない。
いざ社会にでると、企画書、報告書、メール、Twitter・Facebook等のSNSで文章を書く機会がたくさんある。
そんな時に必要になる文章術!
この本は、文章術を教えてくれる本だ。
この記事の目次
本日の読書「あなたの文章が劇的に変わる5つの方法」尾藤克之(著)
著者:尾藤克之さんとは
コラムニスト、経営コンサルタント。
国内有数のオピニオンサイトである「言論プラットフォーム・アゴラ」の書き手として、時事問題や書籍関連の記事を投稿している。その他、NHK地方放送局や民放各社、業界専門誌や経済誌、各自治体広報誌などメディアへの出演も多数。
要注意!!うっかり使うと危ない慣用句
文章をかいてみると、いかに自分が日本語をキッチリ理解していないかということを痛感する。
あぁ〜、つい最近もまちがった文章を書いた気がする……。
「気が置けない」
→気配りや遠慮を必要とする関係に使っている人がいますが、本来は、仲がよくて遠慮しなくてもいい関係に使います。
「敷居が高い」
レベルが高くて分不相応な場合いに用いるのは間違いです。本来は、後ろめたいことがあって、もう一度行くには抵抗がある場合に使います。
「まわらないお寿司屋さんは、ぼくには敷居高い」って、使っていた。
恥ずかしいー。
その他にも例がたくさんあったが、その一部を抜粋。
❌間が持たない→⭕️間が持てない
❌足元をすくわれる→⭕️足をすくわれる
❌二の舞を踏む→⭕️二の舞を演ずる
❌愛想をふりまく→⭕️愛嬌をふりまく
ぼくは、まだまだ文章を書くには、日本語を勉強しないといけない。
知らなかったり、まちがって解釈している言葉が多い。
間違えやすい表現
「適当」に代表されるように、本来の意味とは違っているけれど、世の中で広く使われている場合は、もはや言葉の意味が変化していると言ってもいいかもしれません。
大事なのは、本来の意味をきちんと知っておくこと。そして、世間ではどう使われているかを把握し、使い方にバランス感覚を発揮すること
上記の「大事なのは・・・」の部分に、共感した!
時代とともに言葉の使われ方も変化していっているので、本来の意味と世間の使われ方とバランスをとりながら使っていくことをたいせつにしたい。
まちがいやすい表現の例の一部↓
「役不足」
能力が足りないという意味で使用する人が多いのですが、正しくは、役目が軽すぎることをあらわします。
「失笑」
あきれるような場面に、「失笑を買う」と使うのは間違い。本来は、思わず笑いでてしまったという意味です。
「潮時」
「もう潮時だ」などと限界が迫っているときに使いがちですが、本来は一番いい時期をさす言葉です。
「て・に・を・は」たった1語で伝わり方は大違い!
①居酒屋に入った。「ビールがいいです」。
②居酒屋に入った。「ビールでいいです」。
①は、「ビールがいいんだ」という意思を感じます。②だと、とくに意思は感じられず、「何でもいいけど、とりあえずビールでいいです」という消極的な印象です。
上記はわかりやすい例で、「そんなの知ってるよ〜」って思っていても、いざ自分の文章を読み返すと、『て・に・を・は』がキッチリ使えていないことが多々ある。
声に出して読み返してはじめて気付けたりもする。
油断していると、つい間違えてしまう。
多様してはいけない形容詞・副詞(暑い・うれしい、ゆっくり・とても・少し)
形容詞・副詞が多いと、文章がどこか稚拙な感じを与えてしまったり、検証する材料やリアリティがないのでイメージが伝わりにくかったりする。
形容詞・副詞の乱発は気をつけないといけない。稚拙な文章だなぁって感じる原因がこれだったのか……。
対策としては、
理由や具体的な数字で表現したり、慣用句を使うこと。
下記の例文が掲載されている。
例)今日は暑い。
→今日は蒸し風呂のような暑さだ。
→今日は気温35度を超え、まるで蒸し風呂のようだ。
この書き方は勉強になった。文章に深みをだすことができる。
間違いやすい重ね言葉
下記の例も一部だが本より引用↓
❌過半数を超える→⭕️過半数を占める
❌日を追うごとに→⭕️日を追って、日ごとに
❌はっきり断言する→⭕️断言する
❌炎天下のもと→⭕️炎天下、炎天のもと
❌あとで後悔する→⭕️後悔する
❌違和感を感じる→⭕️違和感を覚える
推敲は書くことと同じくらい大切
さくっと書いて、じっくり読む
書くことと同じくらい力を入れているのが推敲
推敲では、自分の文章とは思わないこと。
推敲のたいせつさを甘くみていた。
心が動いたら即座に、書く!
- 感動にひたり続けるのももちろんいいでしょう。しかし私は、こんなときこそ、即座に文章を書くべきだと思っています。
- 心に響き感動したことを文章にすれば、何に感動したのかを客観視することができます。
こころが動いたときに、すぐに文章にする。
その時の感情は、あとから感じることができないもの。
書評もかくときもそうだけど、読んですぐに書いた文章と読んでから時間をおいてから書いた文章だと中身が違ってくる。
読んですぐにしか感じることができない感動と、
時間を少し置いてから、思考が熟成されてからの感動と、
それぞれ違う。
ぼくは、その両方があわさるといいなって思って書いている。
- 感動が深ければ深いほど、文章にすることで自分の考えを整理でき、その中で何かしらの気づきもあるはずです。
- 文章を書くという行為は人を成長させる、そして書けば書くほど感覚も豊かになり、ひいては人生も豊かになると思います。
この書評ブログを書いていて思うことが、書評を書けば書くほど、本を深く知ることができ、そこから広がっていくものを感じる。
本を深く読みたければ、ぜひ書評を書くことをオススメする。
ぼくは、文章を書きはじめて、ことばに興味をもつようになった。
ことばに興味をもつことにより、感情や感覚をことばで表現することに興味をもった。
感情や感覚を言語化することによって、より感情や感覚が繊細に感じることができるようになった。
そして、言語化できない感情や感覚をたいせつにするようになった。
『あとがき』より
私が文章を書く上で一番意識していることは、「どんな読者が読むか」ということだ。
ここのピントがずれていたら、届くものも届かない。
書いて何かを伝えるということは、好きなことを書きたいように書くだけでは成立しない。アウトプットは異なるが、書籍においても、広告においても、論説においても、必ず読者が存在する。
世の中すべての人にむけて書く文章ではなく、たった一人の人にむけて書く文章方が相手に伝わるってよく言われることだが、
この文章を読んでぼくは思った。
ぼくは、働いてくれる仲間一人一人と面談することが多いのだが、みんなに同じ内容の話をしようと思っていても、いざ話をしてみると、当然だが相手によってぼくの話し方も変わるし、相手への伝わり方も変わってくる。
人と会話する時を考えると、相手によって話し方は変わってくる。
これが「書く」時も同じなんだ。
目の前にいる相手に伝えようと思うから、伝えたいって思うから、変わってくるのだと思う。
書評まとめ「あなたの文章が劇的に変わる5つの方法」
「文章力」は、身につけてしまえば生涯にわたって使うことができる。しかし、こんなに大事な「力」でありながら、実用的な文章の書き方は学校では教えてくれない。
学校で国語や文法は習っても、実用的な文章の書き方は教えてもらえない。
しかし、ぼくたちが社会で必要になるのが「実用的な文章の書き方」だ。
この本では、企画書・報告書・メール・SNS等での文章の書き方も書かれており、実用的で勉強になった。
言葉を知っているようで、わかっていないじぶんに気がつけた。
まちがって使っている言葉が意外に多かった。
『文章は誰でもうまく書けるようになる』という著書の考えのもと書かれたこの本は、定期的に読み返して、文章の書き方の確認をするのにつかっていきたい。
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