今は、「動画」の時代と言われている。
「動画の大きな変化」は、YouTubeの登場で「いつでも」動画が見られるようになったことが変化だと思っていた。
しかし、この本を読んでわかった。
最も大きな変化は、「動画に対する時間感覚の変化」だった。
この記事の目次
本日の読書「動画2.0 VISUAL STORYTELLING」明石ガクト(著)
著者:明石ガクトさんとは
ONE MEDIA代表。1982年静岡生まれ。2006年上智大学卒業。
2014年6月、ミレニアル世代をターゲットにした新しい動画表現を追求するべくONE MEDIAを創業。多くのソーシャルメディアのコンテンツパートナーとして動画を配信中。直近ではショートフィルム制作やデジタルサイネージでのコンテンツ展開も行っている(引用:amazon)
YouTubeの誕生
テキストが主体だったTwitterですら、今や動画のプラットフォームへと変わりつつある時代に、ヴィジュアル化を無視することは不可能だ。
今やTwitterですら、流れるタイムラインに文字よりも動画に注目が集まるようになってきた。
この本に紹介されていた約13年前にYouTubeにはじめてアップされた動画がこれだ。
YouTubeに最初にアップされた動画(2005年4月23日公開 5717万回再生)18秒の動画。
彼の名は、ジョード・カリム。YouTubeの創業メンバー。
それ以後、YouTubeが右肩上がりに人気になっていき、
2014年にYouTuberという言葉が世間で流行しだした。
※2018年1月のFacebookアルゴリズムの変更とは、「企業の情報よりも、ユーザーにとって信頼できる友達や家族からの投稿がニュースフィールドに優先的に表示されやすくなったこと」
スマートフォンの普及が動画を変えた!
スマートフォンは、ただ画面を小さくしただけじゃない。
人間が映像コンテンツに触れる時間のセグメントを細かくしたことが、スマートフォンがもたらした最も大きなインパクトだ。
テレビという大きな画面で映像を見ていたものが、今は、スマートフォンで映像を見るようになり、単純に見る画面が小さくなった。これも大きな変化だ。
それ以上に変化をもたらしたことが、映像をみる「時間」だ。
ランチが出てくるまでの間の5分。トイレに腰掛けている間の3分。電車を乗り換える間の1分。
スマートフォンは、そのスキマ時間に映像をみるようになった。
テレビは、座ってじっくり見るものだったのに対して、スマートフォンはちょっとした時間に見るので、必然と見る時間が短くなった。
テレビを見ているときは、1時間や2時間で完結していた映像を、スマートフォンを見ている時は、3分とか5分で完結する映像にしなければいけない。
映像を見る時の時間感覚まで、変えてしまったのだ。
3分や5分という短い動画になれてしまった人は、テンポの速い映像に慣れてしまっている。
テレビのCMやまどろっこしい展開も、YouTubeに慣れた若い世代にはあきられて、もう見られない。
今の人たちのテンポの速さや凝縮された情報の吸収の仕方は、
情報発信する側としては、その感覚を常に意識しておきたい。
書評のまとめ「動画2.0 VISUAL STORYTELLING」
「動画・YouTube」に挑戦したいなぁって思っていたタイミングで、この本を読めてよかった。
YouTubeを見る頻度は、以前に比べ日を追うごとに多くなってきた。
これからますます「動画」が増えていくなぁとは思っていたけど、テレビの「映像」とYouTube等による「動画」の違いって、明確に言語化して意識していなかった。
テレビの感覚で、動画を作ってしまっては今の人たちには響かない。
動画だけではなく、情報の受け取り方自体が「動画」によって変化しているので、ブログを書く場合も「時間」に対する意識はもっておかなければいけない。
今、携帯電話の通信規格は、「4G」と呼ばれているものだ。
これが2020年には通信速度がアップした「5G」と呼ばれるものに変わる。
今は、通信制限がかかり「低速になった〜」という会話があるように、動画を見るのにはまだ不便なことが多い。
しかし、「5G」になるともっとスムーズに「動画」が見られるようになるのだ。
伝えるモノは変わらなくても、「伝え方」は時代とともに変化していくので、しっかり時代の変化に柔軟に対応していきたい。
今の「動画」を知る為の本!!
この本は、ビジネス書として「本」として見ると、期待ハズレと思うかもしれない。
本なんだけど本らしくない(笑)
独特な構成になっている。文字も少なめで、様々なURLが書かれていて、そちらに飛ばなければいけなかったり、「本」よりKindleで見た方が読みやすい。
動画ビジネスにたずさわる人にとっては、「映像」の歴史や考え方が学べるので、読んでおきたい本
この本を読むと、YouTube世代と高齢者などのテレビ世代にアプローチする時の映像の作り方が変わる!!