「ボーッとする時間ってもったいない」って、つい思ってしまわないだろうか?
ぼくもまさに、その状態だった。
ぜひ、ボーッとすることに罪悪感を感じたり、ボーッと安心してできない人にこの本を読んでもらいたい。
この本のテーマは、
「本当の意味で疲れを解消するためには、脳を意識的に休ませる必要がある」
この記事の目次
本日の読書「脳をつかった休息術」
ボーっとした時間を過ごす目的は、脳を休めること
- ただただ、ボーっとした時間を過ごす目的はいうまでもなく、脳を休めることです。なぜ、脳を休ませるのかといえば、一時的に集約された情報や記憶を整理するためです。
この本は終始、「脳を休める」ことの重要性を言い続けている。
脳を休める=情報や記憶を整理するため
日本人は休むことが苦手
- ひらめきに大切なのは、「集中とリラックス」のバランス
- 多くの日本のビジネスパーソンは仕事の集中の仕方は心得ていても、リラックスをしたり、休んだりするということが、苦手なようです。
- 私たちの脳には「何もしない」、あるいは「先延ばし」の時間が必要なのです。時々脳を自由にして、日々の出来事を処理する時間をつくってあげる必要があるのです。
日本人は、「休む」という文化がない。
ぼくも、「休む」ことに慣れていない。
日本の社会では、「何もしない」「先延ばし」は「悪」とする思考が植え付けられることが多い。その結果、日本人はクリエイティブなことを、うみだすことが苦手だ。
脳の疲れは、わかりにくい
- 身体の疲れのような全身に感じる疲労感や筋肉痛などといった実感のある疲労ではないため、ほとんどの人は、今自分の脳が疲労しているかどうかを、判別することができない。
- 私たちの脳というのは、疲れると「身体的な疲労を感じている」と思い込まされてしまうことがあるのです。つまり、脳がだまされているということです。
「身体が疲れている」と脳を錯覚させることで、強制的に身体を休ませようとしている。
脳の疲労は、ほとんどが実感がないことが厄介だ。
「脳が疲れていることを感じにくい」ってことを知らなければ、 そもそもが脳を休ませようという発想すらならない。
脳が疲れているのに、ますます脳に負担をかけてしまって、非効率な状態になっていることが多い。
脳の疲労が溜まってくると、身体が疲れているように感じるということが、言われてみれば経験がある。あの時は、身体でなく、脳が疲れていたんだ……。
原因がわかると、対処法がかわる。
睡眠中でも脳は実に賢くはたらいている
- 脳を休ませるということの効用に、自分自身がコントロールできない思考を脳の無意識に任せることができるということ。顕著に行なっているのが睡眠の時です。
睡眠中の脳というのは、無意識ながらも実に賢く記憶を選別している。
ぼくが、速読を勉強しているときも、この話はよく出てきた。
本を速読で目を通して、休憩する。もしくは、一晩おく。
そうすると、「無意識」によって本の内容が活性化され、本の内容が頭の中で整理され、記憶に残りやすいと言われていた。
ブログを書くときでも、そうだ。
ブログを書いて、休息もしくは一晩おくと、内容をさらに深いものや横の広がりに展開できることが多い。ブログを書いて、休息し時間をおいて、再度そのブログ記事を見直すときの熟成された思考がうまれてくる感覚は気持ちがイイ。
なんとなく感じていたことが、言葉として認識ができた。
脳をつかった休息術
脳の休ませ方
- 歩行禅(ウォーキングや散歩でも可)→短い時間歩くだけも効果がある。
- お風呂に入る→湯船に浸かりゆっくりすれば、リラックスして脳波のアルファ派が出てくるようになりますし、血液の循環が良くなる。
- ジョギング→走っている間は一種の瞑想状態に近くなる。
移動時間がある場合、極力歩くようにして、その時間も「もったいない」って思うのではなく、脳の休息時間だと思って過ごせば、同じ時間であっても意味が全然違ってくる。
歩く時間も「意識」して、脳を休ませる時間に使いたい。
脳の疲労回復には、睡眠が不可欠
- 脳の疲労を回復させたり、頭のなかを整理するために睡眠は欠かせません。
私たちが日中起きている間に得た情報や記憶は、いったん海馬に保存されます。しかし、海馬はあくまでも一時的な保存場所なので、そのなかで必要だと判断された情報や記憶は、大脳皮質に移されます。この記憶の定着に睡眠は不可欠です。
脳の疲労回復は、一番は睡眠。
時間の使い方で、睡眠の時間はもったいなく思いがち。
ぼくも今までずっと睡眠の優先順位は下の方にあった。
できることなら、眠りたくない。
とすら、思っていた。
睡眠が脳の休息するうえで不可欠である。
脳の休息がしあわせにつながる
- 自分の人生や仕事で、何が大事なことかということをいつも整理できている人は、自分自身との対話によって、自分の価値観を常日頃から確認しているのです。こうした自分自身との対話こそが、脳を休ませている時間ということです。
「脳を休息する」ことが、結局は、「自分を知る」ことにつながる。
今は、スマートフォンにより、人は常に何かとつながってしまっている。
「忙しさ」に自分を奪われ、自分を見失った結果、自分の価値観がわからなくなり、無意識に「他人の価値観」で生きる人になってしまっている人が多くなってきている。
「脳を休息する」ことの重要性を知ることで、埋もれてしまっている自分の価値観を掘りおこすことができ、自分らしく生きられることにつながっていく。