「部下やアルバイトが話を聞いてくれない……。」
「いつも反発ばかりされてしまう……。」
「チームがまとまらず、いつもバラバラ……。」
やる気があってもいつも空回り、リーダーになった時に直面する問題だ。
お店や会社の成果は、リーダーによって決まる。
ぼくはチームマネジメントで悩むことが多く、今までたくさんのリーダー本を読んできた。
その中でも今でも、何度も繰り返し読んでいる本をまとめてみた。
この記事の目次
はじめてリーダーになる人にも読んでほしい本を厳選!
リーダーにとってたいせつなことは、一番は「こころ」だ。
熱い想い、仲間をおもいやる気持ち、目標を達成する気持ちなどの覚悟が大事。
しかし、リーダーをするには「こころ」だけではなく、「やりかた」もある。
いくら「こころ」があったとしても、「やりかた」を知らなければ結果をだすことができない。
リーダーに必要な考え方・やりかたを学べるオススメ本4冊を紹介したい。
初心者にも読みやすい!→「『仕事ごころ』にスイッチを!」小阪裕司(著)
2002年に発売された本で、中古本のみ。安いので買っとくべし!
人に貸し出し本も含め、ぼくは3冊もっていて、うちのお店の必読書にしている。
ぼくが一番に学びになったのは、「ほめる」ではなく「ねぎらう」こと。
「ねぎらう」には相手への敬意が込められている。
単純に「ほめる」と人は育つと思っている人に、読んでもらいたい。
「ほめる」と最初は確かにあるところまで育つかもしれないけど、必ず壁にぶちあたる。
ぼくはこの本を読んで、「ほめる」のではなく「ねぎらう」ことをすればいいんだって、「教え方」に大きく影響を受けた本だ。
読書苦手な人でも読みやすい初心者向け
◇読みやすさ ★★★★★★
◇初心者リーダーオススメ度 ★★★★★
◇繰り返し読み度数 ★★★★☆
文字も大きめで、本を開いたときに「読みやすそう」と思える1ページあたりの文字数。
初めてリーダーや店長になる人に特にオススメ!
リーダーをして初期にぶつかる問題解決のやり方や考え方を教えてくれる。
本嫌いや本が苦手な新人でも読みやすい本
1冊選ぶならこれ!→「シンプルだけれど重要なリーダーの仕事」守屋智敬(著)
「リーダー」のまさに教科書!!
2015年にぼくが一番何度も読み返した本が、この本
大事なところのページの端を折ると、ほとんどページを折るくらいスゴイ本だ。
おすすめのこの本の使い方は、
この本を教材にして、みんなで話あったり、解説しながら読み合うこと。
はじめてマネジメントする人が読んでも勉強になるし、ベテランの人が読んでも勉強になる。
この本は浅く読んでも勉強になるし、リーダー経験者が読むともっと深く理解できる本。
だから、新人にこの本の解釈のしかたを教えてあげてほしい。
題名にあるように「シンプルだけれど重要な」とあるように、
さらっと目を通すと、「当たり前」とか「知っているよ」とか思う人もいるかもしれない。
いやいや、もっと「ことば」を見てほしい。
ことばとことばの間に、メッセージがグッとつまっている。
その著者が言いたいことばにしていない部分を、読み取ることがこの本の醍醐味だ。
この本を読んで、ぼくの読書は変わった。
読む度に発見がある本とはこの本のことだ。
自分のステージがあがる度に、この本を開くと理解できる内容がかわってくる。
スルメのように噛めば噛むほど味がでてくる本だ。
リーダー本一冊選ぶならこの本!!決定!!
◇読みやすさ ★★★★★
◇繰り返し読み度数 ★★★★★★
リーダーになる人が学んでほしいことが、すべてこの一冊に書いてある。
何度も何度も読み返し、自分のことばにしていきたい言葉がぎっしり詰まっている。
リーダーとなってぶつかる壁や悩みを解決してくれる本。
働き方の多様性を学ぶ!→「チームのことだけ、考えた。」サイボウズ青野慶久(著)
「チームのことだけ、考えた。――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか」青野慶久
「サイボウズは売上や利益の最大化を目指しません。優れたグループウェアを作り、世界中のチームワーク向上を実現することにこだわります」
「サイボウズは、売上と利益の拡大競争からは降りることにした。」
叶えたい夢があるから、その手段としてお金をつかう。
経営をしていると、つい手段である「売上」「お金」が目的にかわってしまい、方向を見失ってしまうことが多々ある。
そんな中で出逢った本が、この本だ。
人間は、他者に貢献することや、感謝の念を抱くことによって強い幸福感を得る。
自己啓発的な情熱や、自己満でキレイごとをただ述べている本ではなく、キチンと実績を残し、理論的にもキッチリ考えられたやり方や理由が書かれている。
上場企業でここまでやっているのだから、何よりの説得力がある。
いろんな人の価値観も認めながらも「チーム」をマネジメントする方法が学べる
◇読みやすさ ★★★★☆
◇繰り返し読み度数★★★★☆
サイボウズは、100人が100通りの働き方ができる会社だ。
「チームワーク」をキーワードに、企業の理念、チームの風土・文化の作り方が学べる本。
お金は大切だけど、お金を目的にするのではなく、「自分が大切にしたいもの」を大切にするビジネスを実際にやっている上場企業があることを知れたことが、ぼくにとってはすごく大きい。
チームマネジメントの本質を学ぶ!→「チームの力: 構造構成主義による”新”組織論力」西條剛央(著)
「チームの力: 構造構成主義による”新”組織論力」西條剛央(著)
ぼくが「人生を変えるくらい大きな影響をうけた本10選」に入れたいくらい大きな影響を受けた本だ。
この本を読んで、ぼくは事あるごとに「本質」について考えるようになった。
今までは、なにかトラブルが起きたとき、表面的な目にみえる問題を解決しようとしていた。
この本を読んで、いつも「この問題の本質は何か?」って考えるようになった。
著者の西條さんは「構造構成主義」の研究者であり、「本質」について研究されている。
そのため、「本質」についての考え方があらゆることに応用できる。
この本の醍醐味だ!
ことばの一つ一つの本質が学べる!リーダーを理論的に学ぶ本
◇読みやすさ ★★★☆☆
◇繰り返し読み度数★★★★★★
早稲田大学の教授をやられているので、理論的な本。
具体例を交えて、説明してくれているのでわかりやすいが、抽象度が高い話もあり、読む側としてはそこにこの本の価値を感じるのだが、情報だけひろって読むと気づけないかもしれない。
チームをつくる上で、
「理念の本質とは何か?」「ビジョンの本質とは?」「価値とは何か?」「リーダーシップとは何か?」など、ことばの一つ一つが説明されている。
なんとなくわかっていても、言語化できなかったり、人に説明できなかったりする。でも、この本はそれを理論的に説明されているので、自分のことばとして活用でき、他のことについても応用して考えることができる。
チーム理論の枠にとどまらず、なにごとにも物事の本質について考える習慣をつけることができる本。
まとめ【チームマネジメント・リーダー】おすすめ本のぼくの使い方
上にある本ほど読みやすく、下にある本ほど抽象度が高く少し難易度はあがる。
下の本ほど、解釈は人によって様々にできるので、本の評価も分かれるところ。抽象度の高い本は様々なことに応用できる。深い本とはこういう本のことをいう。
リーダー本は特に頭で理解しただけでは意味がなく、いざ本に書いてあることを行動してみて、はじめてその書かれている本の内容の本当の意味がわかり、はじめて学びとなる。
本を読んで素直に実践してみてほしい。
そして、また本を開いて読んでみてほしい。
最初に読んだときと、
別の本のように感じるくらいこころに響く箇所が違うので。
ぼくも、うまくいかなかったり、振り返りたいとき、新しいチームになったとき、ことあるごとに本を開いて、確認する。
チームはリーダーによって決まる。
リーダー・チームマネジメントを学ぶことによって、
自分のまわりにいてくれる仲間がしあわせになり、
そして、自分がしあわせを感じることができる。