「とりあえずネットにのせれば売れるだろう」って思ったことはないだろうか?
ぼくは、今の時代何でもネットなので、とりあえずネットにのせておけば、少なくても日本でいうと1億3千万人の誰かが見てくれるので、そりゃ誰か買ってくれるだろうって思っていた。
ぼくは、以前ネットでビスケットを売っていたことがある。
もちろん売れなかった……。
ネットでモノを販売するには「やりかた」がある。
今日の本は、ネット販売の初心者でも、めっちゃ丁寧にわかりやすい本だ。
※ ECサイトとは、ネットを使ったモノやサービスを販売するサイト
(秀和システムさんより献本していただいた)
この記事の目次
本日の読書【『儲かるECサイト』運営講座】
「『儲かるECサイト』運営講座」鈴木利典・はたけやまよりえ(著) 染谷昌利(監修)
著者:鈴木利典さん
2011年より、ホームページやネットショップを運営する会社で働くようになり、そこでアフィリエイト広告について詳しく知り、ご自身でもブログでアフィリエイトをはじめる。
いろいろと試行錯誤の結果、2年で給料の倍以上を稼げるようになって退職され、独立される。日本アフィリエイト協議会正会員
著書に「無理なく続けられる!副業でも十分稼げる アフィリエイトのためのブログの書き方講座」
▼鈴木利典さんの個人ブログ「鈴木です。」
著書:はたけやまよりえさん
2006年にオーダーメイドのギフト品のECサイト「アトリエココロ」を自宅の一室で創業し、2011年に法人化。会社経営のかたわら、女性起業家や作家さん向けの勉強会、講演活動をライフワークでしている。
▼ギフト品ECサイト「アトリエココロ」
本の構成
この本は、9つの章とエピローグの10項目に分かれている。
第1章 インターネット市場やECサイトの背景について
第2章 ECサイトの運営方針、商品の企画の仕方について
第3章 ECサイトの作り方・デザインについて
第4章 検索のされるための対策(SEO対策とSNS活用方法)
第5章 サイトで売る商品についての考え方
第6章 広告と販促
第7章 アクセス解析や各種ツールの紹介
第8章 スマホとパソコンの役割について
第9章 O2Oとオムニチャネル
エピローグ コンサルタントやセミナーの活用
ぼくとECサイトの接点
現在、飲食店をしているぼくはECサイトって、ネットでモノを売るサイトって意味だから、「これからは必要になってくるから、いつかは勉強したい」って考えていた。
でも、
この本を読んで、気がついた。
「ECサイト」って、専門的に聞こえるけど、実はぼくは飲食店をやりながら、ECサイトに何度も触れていた。
例えば、お店の食べログを作成したり、ぐるなびのお店のサイトを作成したりしてきた。
作成って言っても、主に担当者さんに質問に答えたり、規定のフォーマットに入力するだけの単純なものだ。
だから、ぼく自身はECサイトって認識がなかった。
ましてやひとつのお店のHPでは、パンの通販もしていた。
ただ企画会社が言われるがままやっていた。
ECサイトを作っているって認識がなかった。
たとえるなら、
企画会社等によって、素晴らしいエンジンを積んだスポーツカーにぼくは乗らせてもらっていたけど、何も知らずに乗せらせていた。ただ、企画会社さんに「運転席に座って、まっすぐハンドルにぎってくださいね」って説明だけで、その車にはいろんな機能のボタンがついているのに、ボタンがあることすら知らなかった。
どこを走っているのかわからず、ましてや何キロで走っていたのかも知らない。
そんな状態で、ぼくはECサイトを運営していた。
その結果、
うまくいくはずがなかった。
この本は、たとえるなら、ECサイトという車の構造から運転の仕方、地図の使い方、いろんなテクニックを初心者にもわかりやすく説明してくれている本だ
【『儲かるECサイト』運営講座】ぼくがメモしたところ
- 友人・家族の「これ売れるよ!」は参考にならない。
- 「好きな商品」でも買わないこともある。
ぼくはこれで失敗した。
飲食店でも多いのだけれど、「おいしい」と「売れる」はイコールにならない。
特に料理人にありがちだが、玄人には「おいしく」感じるが、素人にはおいしさが伝わらないってことがある。
「好き」と「買う」が一致しないことを、頭にいれておきたい。
- ECサイトでも集客・接客・追客が重要
ぼくのラーメン屋なら、お店を知ってもらうためにビラをまいてお客様によびかけしたり、笑顔で接客して、追加のオーダーがないかお客様の顔をみながら考えたり、お見送りをしたりする。
ぼくが初めてECサイトって言葉も知らずに、ECサイトをつくった時、お客様は勝手にぼくのサイトを見つけて来てくれるものだと思っていた。
初めて作ったECサイトで、集客・接客・追客って、ぼくは全然できていなかった。
理由は、実店舗なら目の前にお客様がみえているからいいのだけれど、ネットではお客様の顔が見えないので、「接客」の意識がうすかったことが原因だったと今改めて思った。
会員登録フォーム・申し込みフォームを見直そう
- 間違った入力なら先に進まないようにすることも必要
- できるだけ入力の手間を省く施作を
ここでは、具体的な会員登録フォーム・申し込みフォームの設定の仕方が説明されている。
自分がお客様の立場として入力する際に、めんどくさくて途中で入力をやめてしまったって経験が何度かある。それを具体的に、理由と対策をキッチリ説明されているので、「確かにそうだ!」って頷きながら読んだ。
自分がお客様の立場で何度も経験しているのに、いざ自分が作る立場になったとたん、その感覚を忘れてしまう。
お客様が離脱しないやり方が、具体的でわかりやすい。
メルマガは今でも一番の販促手段
- ECにおいて、メルマガは今でも重要な販促手段です。LINEやSNS等の販促手段が出てきから、メルマガなんて今時ありえないという人もたまにいますが、代表的なECサイトである楽天市場でもAmazonでも、リピート促進の一番の手段としてメルマガを活用しています。
メルマガって、ぼくも過去のモノだと思っていた。
確かにLINE@やインスタはよく見る。
しかし、指摘されてわかったが、ぼくはパタゴニアからくるメルマガが来たら、いつも読んでいる。
まだこんなにメルマガが有効なんて知らなかった。
Googleアナリティクスのコホート分析
- 「コホート分析」とは、お客様になってもらった日から特定の期間に、どれだけ定着してくれたかを分析すること。
あまりよくわかっていなかった「コホート分析」。
しかも、そのGoogleアナリティクスでのコホート分析が標準では3ヶ月しか表示されないが、半年とか1年の長期での表示のやり方を、写真をつかってめっちゃわかりやすく解説してくれている。
本にそって初めてぼくも自分のこのブログを半年間のコホート分析してみた。
書いてある通りにやれば、カンタンにできた。
自分の好きな期間に設定できるのだが、2017年5月にぼくのブログを初めて見にきてくれた人が、2017年11月にもブログを見てくれているのかがわかる。
これはブログを運営していくうえでも、大きなヒントになる。
- スマホからの閲覧が6割、パソコンからの閲覧が4割のサイトでも、実際に購入しているお客様の割合を見ると、パソコン7割、スマホ3割ということもあります。
- 閲覧数だけで判断するのではなく、購入数の割合で判断することも大切。
【『儲かるECサイト』運営講座】本の感想まとめ
まさにネット販売したい人のための教科書。
ぼくが、この本で一番いいなって思ったことは、
著者のお二人がともに実際のECサイトを運営され、経験に基づいて書かれているということ。
教科書的な本って、どうしてもやり方の説明・理論が書かれて終わりってことが多い。
しかし、
「『儲かるECサイト』運営講座」は、各項目のあとに、かわいいキャラクターの吹き出しでコメントが書いてある⬇︎
このコメントがすごくいい!!
具体的な例だったり、経験したからこそ語ることができるコメントが入っていたりと、内容をさらにイメージしやすく、わかりやすくなっている。
ぼくがこの記事に書いたメモは、あくまで一部で、ECサイトを運営する前、ECサイトの作り方、運営の仕方、サイトのフォローの仕方 、これからのECサイトのあり方などが書かれており、
ECサイトをこれから運営していこうと思っている人にオススメ!
また、各項目に掘り下げて書かれていることもあるので、既にサイトを運営されている方にとっても、めちゃ勉強になる本だ。