本日の読書「泣ける会議」
「泣ける会議」金子祐子(ホテルグリーンコア)
本を選んだ理由
金子さんは、埼玉県にホテルグリーンコアをはじめビジネスホテル5館を経営されています。
そのホテルで培った独自のマネジメント手法がマザーリングマネジメント。
マザーリングマネジメントとは、「自発的に仕事に取り組む、ご機嫌な社員を増やすマネジメント」
ぼくは、このマザーリングマネジメントのセミナーを受講したことがあり、スタッフと接する上でたいせつなことを学ぶことができました。
その金子さんが書かれた本ですので、非常にたのしみだ。
(↑金子さんのブログもいつも笑いの勉強になる!)
ぼくが気になったところ(抜粋)
- 「見守る・傾聴・ストローク」3つの行動を意識する。
- 会社が社員にとって安心・安全な場所へと変わり、自発性のスイッチが入る。
- 部下を育成するにあたり、「先に」試行錯誤し、成長をしていくのが、部下でなく上司の側になる。
- ミーティングの目的は「決めること」より「語り合うこと」を主な目的。
- ミーティングは、私たち経営者が「この場に責任を持つ」という覚悟のもと作られた、誰もが安心・安全な状態で自分の思いや意見をを伝えられる場所。
- ミーティングは、スタッフが自分なりに納得してくれるまで、とことんまでスタッフに付き合う覚悟が、「この場に責任を持つ」ということ。
- 「メラビアンの法則」人がメッセージを伝える際には、言葉が7%、声が38%、態度が55%の割合で相手に対する影響力をもつという法則。
- 仕事は目標でもマニュアルでもなく、人から始まります。真っ先に変えるべきは、私たち上司と部下の関係性。働く人を取り巻く職場の人間関係なのです。
- 3つの行動
- 「見守る」→手は放すが、目は離さないで観察する。
- 「傾聴」→相手が「話を聞いてもらっている」と感じられる状態を作り出す。
- 「ストローク」→存在を認める働きかけ
- チームの生産性が高くなるときの絶対条件は、「そのチーム内において心理的安全性がきっちり確保されている」こと
- 私にとっての「仕事ができる人」の条件は、その人がいることでチームのパフォーマンスがあがること。
「泣ける会議」を読んで感じたこと
ぼくは、マザーリングマネジメントの入門的なセミナーしか受講していなくて、その本質的な部分をもっと学びたいと思っている。
入門的なセミナーでぼくが感じたことは、スタッフとのコミュニケーションで起きる問題が、図や絵に落とし込んで、『見える化』していることに驚いた。
納得し、わかりやすかった。自分の行動と認知、相手の行動と認知のズレが誤解を生じ、相手に伝えたいことと違うことが相手に伝わってしまっている。
ぼくはそれ以来、人とのコミュニケーションでトラブルがある度に、このマザーリングマネジメントの考え方を思い出し、客観的に分析し、起こったトラブルの本質的な部分を考えるようになった。
しかも、それを図や絵にして、人に説明できるからお互い理解しやすい。
このことが、この本に書いてある。
ぼくは、とりあえず3回読んだ。
1回目は知識として情報を取り入れ、
2回目は、自分のことと置き換えて読み、
3回目は、自分のまわりのスタッフやまわりの人に置き換えて読んで見た。
毎回感じることが違い、この本を読みながら、じぶんの周りの様々な人の顔が思い浮かび、
「Aさんとは、こういうトラブルでぼくは感情的に〜って言ってしまったなぁ」
「Bさんが謝ってきたときは、きっと〜な思いで勇気をもって言ってれくれたんだろうなぁ」など、
自分を振り返ることができた。
部下を育成するにあたり、「先に」試行錯誤し、成長をしていくのが、部下でなく上司の側になる。
この考え方が、ぼくはすごく響いた。
先に変わるのは部下ではなく、上司から試行錯誤し成長していく。
このことは、実感としてぼくは感じる。
行動をおこすのは自分からであり、「相手を変えることはできない。変えることができるのは自分」である。
会社が社員にとって安心・安全な場所へと変わり、自発性のスイッチが入る。
今の時代、こどもの時から愛情を受けずに育った人が多いように感じる。
また、モノには恵まれているが、ココロが貧しい時代だ。
自分に自信がない人が多い。
どこかに所属していないと不安。自分の居場所を常にさがしている。
スタッフを見ていても、
常に不安。どこか不安。
仕事はやらないといけないもの。やらざるを得ないもの。
仕事をやらないと自分の居場所がなくなってしまう。
だから、やるっていう発想。
これでは、仕事を自分から進んでやろうとは思えない。
ましてや仕事を好きになるなんて考えられない。
結果、1週間のうち週5日を我慢して働き、残り2日の為に生きる。
休みを追いかけるだけの人生を送る人が実に多い。
楽しいから仕事を一生懸命するのではない。
一生懸命するから仕事が楽しい。
これは頭ではわかっていても、経験した人にしかわからない感覚。
腕を引っ張ってでも、ぼくはその感覚を経験してもらいたいと思っている。
でも、一生懸命やったことがない人にとって、「一生懸命する」ってことすら、わからない。。。
結果、「仕事がたのしい」までたどり着かない。
『北風と太陽』の話でいうと、
腕を引っ張ってでもやらすのは、北風。
マザーリングマネジメントは、まさに太陽。
北風は、一時的にはやるかもしれないが、それで終わり。
太陽は、「自分」からやれるようになる。
人が自発的に動くようになるノウハウがここには詰まっている。
自発的に動けて、仕事がたのしくなる。
それがゆたかな人生につながると、ぼくは信じている。
この本は、経営者・ビジネスマンはもちろんだが、友達・家族間の人間関係で悩んでいる人にもオススメしたい。
人との接し方が変わる!!
じぶんの『イライラ』が減り、あたたかい気持ちになれる!!
はじめまして、ビタミン太郎と申します。
楽しいから仕事を一生懸命するのではない。一生懸命するから仕事が楽しい。
全くその通りだと思いますが、これらのことは教えても本当の意味で理解する
のは非所に難しいでしょう。
それでも、諦めずに続けていくことが重要なのですね。
ありがとうございました。