名古屋では、デリバリー会社のシェアは、Uber Eats、出前館、DiDiFood、foodpanda、menuという順で争っていますが、foodpandaが日本撤退と先週ニュースが出ました。
デリバリー会社は、日本にどんどん進出して、多数の世界各国のデリバリー会社があり、そのデリバリー会社同士の熾烈なシェア争いが繰り広げられています。
日本では、Uber Eatsと出前館がダントツですが、名古屋では去年愛知県に上陸したDiDiFoodが価格50%引きなど、破格の割引キャンペーンを行い猛烈な勢いでシェアを伸ばしています。
そのDiDiFoodの動きに変化があったので記事にしたいと思います。
この記事は公式のものでもなく、私がデリバリー店舗3店舗を運営し、その中で感じたことや学んだことを書いていますので、私の独断と偏見で満ちた記事ですのでご了承ください。
DiDiFoodのデリバリーキャンペーンはVR店舗(バーチャルレストラン)は対象外
デリバリーのシェアの高いUber Eatsと出前館は、実店舗がないVR店舗(バーチャルレストラン、ゴーストレストラン)の出店は難しいです。
対して、シェアの低いDiDiFood、foodpandaは、VR店舗の出店を大歓迎でした。
2021年6月頃では、DiDiFoodの営業マンから、「同じ業態でも店舗名を変えるだけで良いのでVR店舗をつくってください」とバンバンVR店舗を推奨し、加盟店舗数を増やしてきました。
しかし、
DiDiFoodは定期的にキャンペーンを行なっており、そのキャンペーンの対象店舗が、2021年11月よりVR店舗が外されがちになり、2022年1月からはあからさまにVR店舗をキャンペーンから除外しています。
DiDi側からVR店舗を推奨しておいて、ハシゴを外された感じです。。。
2021年12月現在のDiDiFoodのキャンペーンの対象となるのは、実店舗があるもしくは、Uber Eatsに登録があるかどうかが基準にされています。
つまり、DiDiFoodは、Uber Eatsの店舗登録をベンチマークしています。
Uber Eatsに登録しておいた方が、DiDi内での評価はあがるということです。
DiDiFoodは大手ほど有利な仕組みへ
DiDiFoodのキャンペーンは、店舗のタブレットに表示される以外に、タブレットに表示されずに直接電話によるキャンペーンがあります。
これがクセものです。。。
表にでないキャンペーンをこっそりやっているのです。
自分達のような小さな店舗が知らないところで、大手に対してだけ特別なキャンペーンを行なっています。同じ土俵で戦うのはきびしいのが現状です。
対抗策としては、今まではVR店舗をつくることでした。
1つの店舗で売上が低くても、その店舗に複数VR店舗をつけることによって、1店舗の売上が低くても複数店舗の売上をあわせれば、1日あたりの売上は確保できました。
小さい店舗は、小回りがききますので、VR店舗をつくってはダメでしたら、次の新しいVR店舗をたち上げての繰り返しで売上を確保することができました。
VR店舗が不用意に乱立したり、大手チェーン店の模倣店もたくさんでき、質の低いVR店舗もたくさんできてしまったのも事実です。
その影響もあってか11月くらいから、DiDiFoodはVR店舗非推奨へと方向転換をしていました。
自分たちのような今までVR店舗で戦えたDiDiFoodが、VR店舗ではやりづらくなってしまいました。
何でもありで手数料で一番優位だったfoodpandaも日本撤退がきまり、ますますVR店舗がきびしい流れになっています。
また、2022年1月からのDiDiFoodのキャンペーンは、さらに安売り合戦が加熱し、資金力があるところが有利なモノとなっています。名古屋ではまだまだブルオーシャンだったデリバリー市場が、状況が変わり大手が有利な環境ができつつあります。
わずか数ヶ月で、デリバリー業界はグルグル変化しています。
DiDiFoodのこれからのデリバリー戦略・売り方
デリバリーの戦い方は、変化が激しいのでその流れをつかみながら変化させていくことが必要です。
デリバリー市場は急成長していますが、その変化についていけていない大手もたくさんあります。
大手が有利に働く市場だからこそ、自分たちのようなアウトローのデリバリーの戦い方で生き残っていくしかありません。
変化が激しいからこそ、歪みが出てチャンスが生まれます。
デリバリーの戦い方は、自分たちが得意とするSNS戦略に通じるモノがあります。
小さい店舗だからこそできる戦い方があるのです。
だから、僕たちはデリバリーを楽しんでやっています。
そのあたりの話もこれから記事にしていきます。
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